さけ、時々、めし

日本酒、音楽、人文科学ラヴァーズ

臓物、臓物、臓物

もつ焼き、という食べ物を東京に来て初めて食べた。
実家の新潟も大学時に在住していた札幌でも基本的に内臓食文化はなくて、串物といえば鶏であったし、臓物として食べるのは豚のレバーくらいでそれも別に好き好んで食べるようなものではなかった。意外と損してたなあと思う。酒飲みにとっては。
元々は安い内臓肉と安酒、という組み合わせで、ホッピーや焼酎ハイボールとも密月の関係にあるような感じがするけど、今や人気店はそこらへんのオサレなイタリアンなんか目じゃないぜ、ってくらい半端じゃない並びになっていたりするし、客層もくたびれたおっさんばかりでなくて若者や女性客なんかもいたりする。うまいものは時代年齢越えて普遍的な部分があるんだろうか。
東京で有名なもつ焼きと言えば東側で宇ち多゛や江戸っ子、のんき等、葛飾区に多くある印象があって、そっちに集中している理由は、やっぱり下町やら旧赤線やら闇市やら色々歴史がきっと絡んでいるんだろうなあと思うとたかだか臓物屋のくせに、歴史の証人のようで興味深い。でもまあ、それを果たして論証できるの??っていう問いにはノー。そういうパンクさがいいじゃんそういう飲み屋は。